鍼灸院で突発性難聴と耳鳴の治療はどれほど有効か

最近、新規の患者様を受け入れることができなくなっています。

理由の一つが突発性難聴や耳鳴りの患者さんが増えているからです。こうした治療は1、2回で完結するものではありませんから、患者さんは中長期的(1~3ヶ月程度)に通われます。

去る4月3日、来院された21名の患者さんの症状を分類してみると、耳と鼻の症状の患者さんが半数を占めていました。5月頃になれば、花粉症の患者さんが減るでしょうから、耳鼻科的な雰囲気も消えると思います。

グラフ

昨日、溜まっている症例を少し整理しました。過去の症例から「突発性難聴、耳鳴り、眩暈」の症例を鍼灸院サイトの方に3つアップしました。ここでも簡単に紹介します。

症例10 40代男性

1つ目は、軽度の難聴を伴う耳鳴りです。症状が軽く条件もよかったので、1回の鍼治療で大きな成果が上げることができました。オージオグラム(聴力のグラフ)で見ると、地味な回復ですが患者さんの体感として耳鳴りがキレイに消えたのでとても喜ばれました。日頃から賑やかな場所にいることが多い方でしたが、そういう環境に入っても大丈夫でした。

鍼治療_聴力の改善(オージオグラム)_YMMK270115

症例11 60代男性

2つ目は、あまりスッキリしない症例です。自慢できるような成果ではありませんが、現場のリアリティをお伝えする意味で選びました。

来院時には、聴力が低下しつつある状態で何も対処しなければ失われてしまうのではないかと心配な状態でした。体調も安定していなかったので慎重に対応しました。

鍼治療を始めると、高い耳鳴りは軽減したものの低い音は残り、聴力もなかなか回復しませんでした。10回以上の回数を経てようやく回復の兆候が現れたのです。治療を続けても、グングンと上がってくる様子が見られず20回を越えても大幅にはアップしていません。鍼治療をしなかった場合と比較できませんが、失われようとしていた聴力をここで食い止めることができたと考えています。

鍼治療_聴力の改善(オージオグラム)_YMYJ031214

症例12 50代男性

3つ目は、鼻の問題(蓄膿)が関わっていたと思われる症状です。この方は耳閉感(耳が詰まったような感じ)を強く訴えていました。着眼点は鼻です。鼻の通りが不安定であると耳が詰まったように感じてしまいます。病院で処方されたステロイドによって聴力は回復していたものの、耳閉感が強く残っていました。鼻の通りを改善させる手法を選んだ結果、2回の鍼治療によって耳閉感と共に耳鳴りが消失しました。若干落ちていた聴力の回復も見られました。花粉症の治療で鍛えた技術が役立った症例です。

鍼治療_聴力の改善(オージオグラム)_YMYN100215

耳の症状は、早ければ早いほど治療成績が良いです。

たくさんのお問い合わせを頂いておりまが、「仕事が忙しいので…」や「受験生なので塾に行かせないと…」という理由で、「落ち着いてから行きます」とおっしゃる方もいます。仕事や受験が大切なのはわかります。

でも、耳は待ってくれません。

時間が経つほど聴力を取り戻すのが難しくなります。治療回数もたくさん必要です。
早く治療を始めるほど、改善率が高く、治療回数も少なくなります。「考え中」を続けて手遅れになる方が一人でも減るように、これからも積極的に情報を公開していこうと思います。まだまだ私の努力が足りません。

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■関連施設
はりきゅうルーム品川カポス(東京都港区) ※同じ治療法を行っております。

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